회전목마 (CAROUSEL)「元の場所」とはどこなのか。

「회전목마 (回転木馬)」は、ユチョンの作詞じゃない。

クレジットは下記の通り。

 作詞:Kimuri ,Clause  作曲 :UGP,アン(niahn)編曲: UGP  


だけど、だからこそ何かすごく生々しい

本人なら隠そうとすることもそのまま、ありのまま表現されている感じがする。


この曲自体は最初聞いた時から好みだった。

メロディは悲しいのに、編曲がテクノっぽくて

聞き心地がおしゃれ。今風だなって思って。

ユチョンの感情を込めない歌い方が逆に痛々しくて

その痛みとおしゃれさのバランスがとても良い。

悲観的になりすぎず事情を知らない人にもただ良い音楽として聞いてもらえるような。。


音と音をつなげて発音する歌唱に

遠くに行ったり近くに来たり、

ぐるぐる回転するようなエフェクトがかかってる。

ちょうど「回転木馬」が回転するように。


感情は極力込めずに投げ捨てるように歌う歌い方に

「諦め」と「自嘲」が読み取れた。


この曲の歌詞はユチョンの作詞ではないので

翻訳機にかけたらある程度理解できるくらいには翻訳できたけど


最後の歌詞が妙にひっかかった。


「회전목마 

소용돌이 불안한 마음 

끝도 없이 돌고 돌다 

난 결국 제자리를 찾아」

「メリーゴーランド 

不安な心の渦巻 

果てしなく巡る 

結局俺は元の場所へ」


もちろん、メリーゴーランドだから

ぐるぐる回って元の場所に戻るのは当たり前。

だけど、

ここで言ってる「元の場所」とは本当は

どこのことなんだろうか?


まず、歌詞と翻訳を読んでほしい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

회전목마 (CAROUSEL) (Feat. ROB LAW)

나를 잃은 시간 찾아가려 해 

나를 잊은 내게 날아가려 해 

앞으로 계속 걸어 갈래 

서러워 저려와도 be my way 

외롭게 덩그러니 홀로 남아 회전하네

 지난 밤 미로 어디 남아 

내 후회 전하네 

오오- 나 서러워 

저려와도 멀어져버린 

내 길을 찾아 걸어갈래 

모든 걸 놓을래

 just be my way 

보이지 않은 진실도 또 

소리 없는 진심도 

혼자 웅크린 빈집도 

It' alright 걸어갈래 


It’s Hard to Shed Yo pain 

in the eyes of the masses 

I swear I lost myself 

in the mist of the madnesses 

Heart cold I don’t trust no more 

As individuals 

We All Unpredictable 

They say it’s typical 

Dreams become visual 

The feelings is mutual 

The Guidance is spiritual 

Times get critical 

Cool whip up a miracle 

Depression is a sickness 

That seems to be uncuttable 

lost til I found myself in the mirror 

Boos up the voice in my head

 I hear ya 

Knocked down get up 

Release the fear in you

Now Speak On What U Did 

Not what you didn’t do 

Live in the moment 

tomorrow is never promised

If u want it go get it 

u got it u better flaunt it 

Don’t speak on 

what you didn’t do 

I know this world 

can get the best of you 

나를 잃던 날들 달아나려 해 

나를 잊던 나로 살아가려 해 

앞으로 계속 걸어갈래 서러워 

저려와도 be my way 

차갑게 식어버린 나를 담아 회전하네 

아스라이 스러진 조각 내 후회 전하네 

오오- 나 서러워 

저려와도 멀어져버린 

내 길을 찾아 걸어갈래 모든 걸 놓을래

 오오- 나 서러워 

저려와도 멀어져버린 

내 길을 찾아 걸어갈래 모든 걸 놓을래 

회전목마 

소용돌이 불안한 마음 

끝도 없이 돌고 돌다 

난 결국 제자리를 찾아


自分を失った時間を取り戻そうと思う

自分を忘れた自分に飛んで行こうと思う

前へと歩き続ける

悲しくて痛くても be my way 

寂しくぽつんと一人残って回転するよ 

昨夜迷路のどこかに残って 俺の後悔を伝える

Oh 俺は悲しくて 痛くても、

遠くなってしまった 自分の道を探して歩いて行く 

すべてを手放すよ just be my way (これが俺の人生)

見えない真実も そして声のない本心も

一人でうずくまった空き家も It'alright 歩いて行く

 

(痛みを取り除くのは難しい。大衆の目の前では

俺は自分を見失ってたと誓う

狂気の霧の中で 

心の風邪。だなんてもう信用できない。個人的に。

予測不可能

皆、典型的だと言う 

夢は映像になり 

その感情は共通だ

案内はスピリチュアル

時間が重要だ

いいさ、さっさと奇跡を起こす

うつ病は病気だ 

それは治りそうにない 

それまで失っていた、鏡の中に自分を見つけた

俺の頭の中の声を突き上げる 

そうだ

打ちのめされ、立ち上がって、 

お前の中の恐怖を解き放て 

今すぐやったことについて話すんだ 

やってないことじゃなく。

この一瞬を生きる

明日は約束されていない 

欲しいなら取りに行く 

手に入れたら見せびらかす。

話し続けるな 

お前がしなかったこと

俺はこの世界を知っている

お前を乗り越えることができる)


自分を失った日々から逃げようと思う 

自分を忘れた自分で生きて行こうと思う 

これから歩き続ける 

悲しくて 痛くても be my way 

冷たく冷めてしまった俺を乗せて回転する

かすかに消えかける後悔の断片を伝える

oh 俺は悲しくて 

痛くても、遠くなってしまった 

自分の道を探して歩いて行く すべてを手放す 

oh 俺は悲しくて

痛くても、遠くなってしまった 

自分の道を探して歩いて行く 

すべてを手放す 

メリーゴーランド 

不安な心の渦巻 

果てしなく巡る 

結局俺は元の場所へ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

冒頭で

「自分を失った時間を取り戻そうと思う

自分を忘れた自分に飛んで行こうと思う」

と言っていたのに

2番では

「自分を失った日々から逃げようと思う 

自分を忘れた自分で生きて行こうと思う 」

に変化している。


普段のユチョンの歌唱法とは違って圧倒的に感情を抑えることで

すごく俯瞰的に見ているように聞こえる。

自分を乗せてくるくる回る回転木馬を上から見ているような。


歌詞を読む前に感じた「諦め」の感情は

この部分につながるのかもしれない。

「This is Life」じゃないけど、今の現状を否定してもがくのではなく

受け入れて前を向くような。

「be my way」は直訳すると「自分の道になる。自分の人生になる」

というような意味だけど、悲しくて痛くてもそれが「自分の道」だと受け入れてる。

諦めてる。


ラップ部分も印象的で英語歌詞だからというのもあるのかもしれないけど

すごく直接的。

鬱の状態について詳しく話していて

なおかつ自分の中で鳴り響く「もう一人の自分」の声にも思える。

「鬱」を知ったかのようにみんな言うけど

一人一人の苦しみはその人自身にしかわからないものだ。

その苦しみと葛藤

その渦中で何を見聞きしていたか。

何を感じていたか。


それでも頭の中の自分が言う。

「Knocked down get up 

 Release the fear in you」

「打ちのめされ、立ち上がって、 

 お前の中の恐怖を解き放て」

「Now Speak On What U Did Not what you didn’t do 」

「今すぐやったことについて話せ。やらなかったことじゃなく」


そのあとに念をおすの。

「Don’t speak on what you didn’t do 」

「話し続けるな。お前のしなかったことを」


最初の

「보이지 않은 진실도 또 소리 없는 진심도 

「見えない真実、そして 声のない本心」

につながりそうな。



回転木馬はあのレールの中から逃げ出すことはできない。

同じ道をぐるぐる回ることしか。

太くて強い鉄のポールに繋がれて

上がったり下がったり。

どこかもの悲しい音楽とともに回るだけ。

同じところをぐるぐる。


「회전목마 

소용돌이 불안한 마음 

끝도 없이 돌고 돌다 

난 결국 제자리를 찾아」

「メリーゴーランド 

不安な心の渦巻 

果てしなく巡る 

結局俺は元の場所へ」


メリーゴーランドはぐるぐる回っているから

「난 결국 제자리를 찾아」「結局俺は元の場所へ」

の元の場所は、もがいてももがいても

また底に落ちてしまうような、絶望や諦めの感情に見えるけど。

でも。

ユチョンの「元の場所」「自分の場所」

とはどこだろう、と考えずにはいられない。


この歌詞を書いたのは、ユチョン本人じゃないから。特に。


「난 결국 제자리를 찾아」

俺は結局自分の場所を見つけ出す。



取り替えられた運命は

きっと元どおりになる。

それが運命なら。


Free-PhotosによるPixabayからの画像

答えのない話

暗中模索 パクユチョンという「難問」を永遠に解いていたい。

0コメント

  • 1000 / 1000